2016年09月08日
「婦人グラフ」 三月号 第二巻三号
「夢二忌 ゆめじき」
9月1日 大正浪漫を代表する 画家・詩人 竹久夢二の忌日。
(昭和9年 49歳 病没)
「夢二忌」は、俳句の初秋の季語とされています。

夢二の美人画と兎の表紙に魅かれて 骨董祭で購入した
婦人グラフ 3月号 第2巻3号。
大正14年3月1日発行 国際情報社出版
B4版変形 約326×245㎜
薄茶の表紙に 可愛い兎で 十五夜を想像し
秋の号かと思いきや 3月号。。。
季節外れだけど、抜粋して紹介しますね。(^▽^)ノ

雛祭 (令嬢向流行衣装) 衣装は松坂屋の特製である。
帯の結び方は、大きい方は「あげ羽」結びで
小さい方は「ひなぎく」結び。

紙細工の踊り衣装 クレープ・ペーパー・カストム
向かって右はローズカストム、左はバタフライカストム。
紙細工とは思はれぬ程美しく巧妙です。

マダム・ヴエラ・トリフイロワの踊りです。
婦人が最も得意とするのは「マダム・バタフライ」
(略)「黒スワン」と「日本に咲く春の花」だと申します。
巴里でも非常な人気を博したものです。

西洋人形のやうな 可愛らしい徳川喜和子さま
徳川厚男の令嬢喜和子さまです。
御年は十六で学習院の中期二年生(略)
手芸的方面にお趣味を持たれて、ミシン等も御上手です。
十二三才の頃から、お人形の着物や、猫のきもの等を
お縫ひになつたりなさいました。

新邸の竹久夢二画伯婦人 お葉さま
十八のときから夢二氏の手に育まれ、潔癖なうちにも
夫君の仕事や気分に温かい同情を持つ。

春向きの手提作り方
此の手提は至つて手軽にどなたでもおできになつて、
ちょっと面白い形であります。布地はなるべく綿紗のやうな
やはらかなものが宜しいと思ひます。

可愛らしい少女髪型
写真上は(略)十四五才位の可愛らしいお髪で(略)
まだあげて結つてはませすぎるといつたお年頃の方に
ふさわしう御座います。

婦人グラフは、大正13年(1924)~昭和3年(1928)まで
55冊が刊行されました。
裕福層の女性向けに 国内外のファッションやニュース、
手芸、料理、インテリア、華族や良家の婦人・令嬢を掲載したり
今みても 興味深く ときめきます。

表紙や挿絵を当時の人気作家たちが手掛けたのも
女性誌として支持された大きな要因で、
夢二の表紙は 木版と オフセット三色版が
それぞれ9冊づつあり、この3月号は、三色版です。

夢二が生きていた時代の雑誌を手にして、
もっと 夢二の作品や
婦人グラフの他の号も観たくなりました。(*'-'*)



2012年 弥生美術館で開催された 『田村セツコ展』
(その時の記事は上をクリック)に行った時に購入した
手の中にすっぽり収まる
小さな手まわし オルゴール。(画像・再掲)
曲は、夢二の詩 「宵待草」です。
♪ 待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ
今宵は月も出ぬさうな
yume_dolly at 15:30│Comments(2)│
│本・絵・イラスト・少女漫画
この記事へのコメント
1. Posted by rikarinn 2016年10月05日 10:27
hirokoちゃん、しばらくご無沙汰しちゃってごめんね。
先週ようやくお仕事の活動期を終えて、
またただの人形ものに戻るのでまた遊んでね!
婦人グラフの中に、あの大正ロマンの世界が広がっているのね。
和洋折衷のモダンな文化は、
いつ見ても乙女心をくすぐられます。
クルクルパーマの少女の髪型にときめいちゃった!
私もあんなふうにクルクルパーマをかけて
もらいたかったなぁ〜
hirokoちゃんの記事を見て、別の婦人グラフを探してみたくなりました。
先週ようやくお仕事の活動期を終えて、
またただの人形ものに戻るのでまた遊んでね!
婦人グラフの中に、あの大正ロマンの世界が広がっているのね。
和洋折衷のモダンな文化は、
いつ見ても乙女心をくすぐられます。
クルクルパーマの少女の髪型にときめいちゃった!
私もあんなふうにクルクルパーマをかけて
もらいたかったなぁ〜
hirokoちゃんの記事を見て、別の婦人グラフを探してみたくなりました。
2. Posted by hiroko 2016年10月06日 10:07
rikarinnちゃん
お仕事お疲れ様~~!そして、お帰り!
また一緒にお人形遊びができて嬉しいな。
婦人グラフ、うさぎの表紙にひかれて
はじめて手に取ったんだけど
どのページをめくっても、ときめいちゃった。
他の号もみてみたいね!
木版の表紙は、すごーく高くて買えないけどさ~~。
今もこんな雑誌があればいいのにね。
お仕事お疲れ様~~!そして、お帰り!
また一緒にお人形遊びができて嬉しいな。
婦人グラフ、うさぎの表紙にひかれて
はじめて手に取ったんだけど
どのページをめくっても、ときめいちゃった。
他の号もみてみたいね!
木版の表紙は、すごーく高くて買えないけどさ~~。
今もこんな雑誌があればいいのにね。









